「AIが自分のことを覚えてる」って、どう感じますか?
──便利そう。でも、ちょっと怖い。
そんなモヤっとした印象を持っている人も多いのではないでしょうか。
最近、ChatGPTに**「メモリ(記憶)」という新しい機能**が追加されました。
これは、以前の会話内容を覚えておいて、次回以降に活かしてくれるというもの。
でも実際に使ってみると、「賢いけど、ちょっと気をつけたい」、そんな繊細な機能でもあります。
ChatGPTのメモリ機能とは?
まず、簡単に「メモリ機能って何?」というところから整理しておきます。
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✅ 記憶する内容
- ユーザーの名前や口調、趣味、職業、プロジェクト名など
- 会話の前提となる情報(例:「ブログやってます」など)
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✅ どこで設定する?
- ChatGPTの画面右上 → Settings → Personalization → Memory
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✅ 提供状況
- 2025年8月現在、ChatGPT Plusユーザー向けに段階的提供中
- 一部ユーザーにはON/OFFが選べる画面が出ていない場合もあり
実際に使ってみた正直レビュー
◎ よかった点
- 「ブログやってる」「最近○○の開発してる」と伝えておけば、
次の会話で自然にその文脈を引き継いでくれる - いちいち毎回説明しなくていいので、作業効率が上がる
- 思考の継続性が高まり、アイデアが深掘りしやすい
△ 気になった点
- どのタイミングで何を覚えたのか、やや分かりづらい
- たまに「それ前に話したっけ?」と疑問になる精度
- 覚えてほしくないことも一瞬で記憶されてしまうリスクあり(※設定で削除可能)
メモリを“安全に便利に”使うコツ
🎯 おすすめの記憶内容
- 自分の職業・趣味・制作物(例:「ブログ名は○○です」)
- 書き方の好み(例:「タイトルは疑問形でまとめてほしい」)
- よく使う構成テンプレートやフォーマット
📌 注意ポイント
- 覚えた内容は「Memory」設定画面で確認・削除可能
- 情報の扱いに不安がある人は、常時オフも選択できる
- 実際に「覚えたよ」と通知されるタイミングもある(=勝手には記憶しない)
「AIが記憶する」ことの、じわじわくる違和感
たしかに、便利なんです。
でも同時に──ちょっと気持ち悪さを感じる瞬間もある。
人間同士でも「覚えられてる」と思うと緊張すること、ありますよね。
AIでもそれは同じかもしれません。
でも違うのは、AIは“忘れさせること”ができるという点。
これはある意味、人間より柔軟なのかもしれません。
おわりに:メモリ機能は“人とAIの距離”を縮める一歩かも
ChatGPTのメモリ機能は、単なる効率化ツールではありません。
「このAIは、ちゃんと自分を覚えてくれてる」という不思議な安心感を生み出す要素もあるのです。
使うかどうかは自由。
でも、うまく使えば**“一緒に育つ相棒”のような存在**になってくれるかもしれません。