「どのモードで話しかければいいの?」──迷う人が増えている
GPT-5にはFast / Auto / Thinkingの3つのモードがあります。
名前は聞いたことがあっても、「何が違うの?」と感じる人は多いはず。
この記事では、それぞれのモードの特徴と向いている用途を整理し、
**「どの場面でどのモードを選ぶべきか」**をわかりやすく解説します。
1. Fastモード|スピード重視の即答モード
- 特徴:応答が非常に速く、短文やシンプルな質問に向いている
- 得意分野:
- 単純な質問への即答
- 短文の要約や添削
- アイデア出しのたたき台
- 注意点:深い推論や長文生成では精度が落ちる場合あり
例:
「この文章を50文字以内にまとめて」
「明日の予定をリスト化して」
2. Autoモード|AIが自動で最適化
- 特徴:タスクの内容に応じて、Fast・Thinkingなどの動作を自動選択
- 得意分野:
- 普段使いの会話や文章作成
- 複雑さが読みづらいタスク
- 複数ジャンルが混ざる作業
- メリット:ユーザーがモードを意識しなくても適切に切り替えてくれる
例:
「このニュースを3つの視点で分析して」
「旅行計画を作って、持ち物リストも出して」
3. Thinkingモード|精密推論のプロ
- 特徴:内部で長時間の推論を行い、複雑な条件や高度な論理構成に強い
- 得意分野:
- 難易度の高い推論・分析
- データや条件の一貫性が重要なタスク
- 複雑なストーリーや論文レベルの文章作成
- 注意点:応答速度は遅め
例:
「複数の統計を比較し、要因を論理的に説明して」
「長編小説の詳細なプロットを作って」
モード選びの目安チャート
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スピード重視・軽い質問 → Fastモード
- 応答速度を最優先するモード。
- 単純な質問、短い要約、簡単な翻訳、すぐに確認したい情報取得に向く。
- 会話テンポを崩さず、アイデア出しやブレストにも活用できる。
- 長文生成や複雑な条件整理は不得意な場合があるため、用途は軽作業に限定。
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日常の作業・万能型 → Autoモード
- タスク内容をAIが自動で判断し、FastやThinkingの動きを適切に切り替えるモード。
- 日常的な文章作成、ニュースや情報の整理、複合的な指示など幅広く対応。
- 「早さと精度のバランス」を取りながら作業できるため、普段使いに最適。
- モード選択を毎回考える必要がなく、安定した出力を期待できる。
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複雑な推論・長文構成 → Thinkingモード
- 内部で長い推論プロセスを行い、論理性・一貫性を重視して回答。
- 研究的な分析、条件の多い文章構成、長編ストーリーや論文レベルの文章作成に強い。
- データ比較や因果関係の説明など、精度が求められる課題に向く。
- 応答速度は遅めだが、その分「深く考えた答え」が返ってくる。
まとめ|モードは“道具箱”の中の道具
Fast・Auto・Thinkingは優劣ではなく役割の違いです。
- 軽い作業 → Fast
- 普段使い → Auto
- 本格的な推論 → Thinking
この3つを場面ごとに使い分けることで、GPT-5の能力を最大限に引き出せます。