検索すれば、すぐに「答え」が出てくる時代。
でも本当に大切なのは、「答えを知ること」ではなく──
**「知らない自分をどう受け入れるか」**なのかもしれません。
知らないことが“恥”だった時代
「そんなことも知らないの?」
子どもの頃、そう言われるのが怖くて、知ったかぶりをした経験はありませんか?
知らないことを「恥ずかしい」と思う風潮は、学校でも職場でも根強く残っています。
でも本当にそうでしょうか?
AIが“全部知ってる”今だからこそ
ChatGPTをはじめとするAIは、圧倒的な知識量とスピードで私たちに答えを返してくれます。
けれど、それに慣れてしまうと──
- 「分からないこと」があると不安になる
- 「すぐに答えを知りたい」と焦る
- 「知らない」ことに価値を見出せなくなる
そんなふうに、“知らない”を排除しがちになるのです。
わからないから、考える。考えるから、自分になる。
「わからない」という状態は、思考が生まれる入り口です。
- 答えが見つからないから、自分の頭で仮説を立ててみる
- 本を読んで、他人の見方を借りてみる
- 時には放っておいて、時間が熟すのを待つ
こうした“知らない”時間の中にこそ、自分なりの問いや価値観が育っていくのです。
知らないことを受け入れる練習
“知らない”という状態を、少しずつ受け入れていくには──
- 「わからない」と口にする勇気
- 調べずに、自分の考えを持ってみる時間
- 間違えてもいい、という感覚
そうやって、「答え」ではなく「問い」を持ち続ける人でいたいと思います。
おわりに
知ることは、大切です。
でもそれ以上に、知らないことを受け入れられる人は強いと、私は思います。
「知らない」ことに、怯えるのではなく、
「知らない」からこそ、面白い。
そんなふうに世界を見ていけたら、少し生きやすくなるかもしれません。