夜空に浮かぶ星たち

2025年7月23日。
空気が澄んだ夜、Sony α6400を手に、星空を撮りに出かけました。
この日は月明かりも少なく、星々がくっきりと浮かぶ絶好のコンディション。

今回は、1枚は「星を点で写す」撮影、もう1枚は「星の軌跡を描く」撮影に挑戦しました。
それぞれの撮影方法と設定の違いについて、丁寧に記録しておきます。


星を点で写す ─ 焦点と瞬間の美

点の星

この写真では、星を一点一点くっきりと捉えることを目指しました。
シャッタースピードを13秒に抑え、地球の自転による星の流れを防ぎます。

撮影設定:

望遠側で開放気味に設定し、高感度で星の淡い光をしっかりキャッチ。
焦点距離105mmで13秒というのは、流れを防ぐギリギリのラインでした。


星の軌跡を描く ─ 時の流れを写す一枚

星の軌跡

こちらの写真では、長時間露光によって星の動きを線として描いています。
地球の自転によって生まれる弧が、時間の流れそのものを感じさせます。

撮影設定:

F5.6まで絞ることで、画面全体の安定感と周辺の流れを整えつつ、低感度でノイズを抑えています。


表現の違いから見えること

同じカメラとレンズでも、「どう撮りたいか」によって設定は大きく異なります。


1枚目(点で写す)


2枚目(軌跡を描く)


比較ポイントまとめ

目的に応じた設定選びが、写真の仕上がりを大きく左右します。
ただ機材を使うだけでなく、何をどう見せたいか──それが星空撮影の醍醐味なのです。


おわりに

α6400はAPS-C機ながら、星空の撮影にも充分応えてくれる頼もしい相棒です。
軽量で取り回しやすく、暗所でのノイズ耐性も申し分ありません。

次は、広角レンズで天の川を撮ってみたい。
そんな次なる旅への動機をくれた、夏の夜空でした。