2025年7月23日。
空気が澄んだ夜、Sony α6400を手に、星空を撮りに出かけました。
この日は月明かりも少なく、星々がくっきりと浮かぶ絶好のコンディション。
今回は、1枚は「星を点で写す」撮影、もう1枚は「星の軌跡を描く」撮影に挑戦しました。
それぞれの撮影方法と設定の違いについて、丁寧に記録しておきます。
星を点で写す ─ 焦点と瞬間の美
この写真では、星を一点一点くっきりと捉えることを目指しました。
シャッタースピードを13秒に抑え、地球の自転による星の流れを防ぎます。
撮影設定:
- 撮影日時:2025年7月23日 21:04
- カメラ:Sony α6400
- レンズ:Sigma 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
- 焦点距離:105mm
- 絞り値:f/2.8(開放)
- シャッタースピード:13秒
- ISO感度:1600
- 編集:Snapseed(明瞭度・ノイズ補正)
望遠側で開放気味に設定し、高感度で星の淡い光をしっかりキャッチ。
焦点距離105mmで13秒というのは、流れを防ぐギリギリのラインでした。
星の軌跡を描く ─ 時の流れを写す一枚
こちらの写真では、長時間露光によって星の動きを線として描いています。
地球の自転によって生まれる弧が、時間の流れそのものを感じさせます。
撮影設定:
- 撮影日時:2025年7月23日 23:22
- カメラ:Sony α6400
- レンズ:Sigma 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
- 焦点距離:42mm
- 絞り値:f/5.6
- シャッタースピード:1227秒(約20分)
- ISO感度:400
- 編集:Snapseed(明るさ・色補正)
F5.6まで絞ることで、画面全体の安定感と周辺の流れを整えつつ、低感度でノイズを抑えています。
表現の違いから見えること
同じカメラとレンズでも、「どう撮りたいか」によって設定は大きく異なります。
1枚目(点で写す)
- 焦点距離:105mm
- 絞り値:f/2.8
- シャッター:13秒
- ISO感度:1600
- 意図:星を一つひとつ点として、止めて写す
2枚目(軌跡を描く)
- 焦点距離:42mm
- 絞り値:f/5.6
- シャッター:1227秒(約20分)
- ISO感度:400
- 意図:星の動きを線で描き、時間の流れを写す
比較ポイントまとめ
- 点で写すなら:開放・高感度・短時間露光
- 軌跡で描くなら:低感度・長時間露光・絞って安定
目的に応じた設定選びが、写真の仕上がりを大きく左右します。
ただ機材を使うだけでなく、何をどう見せたいか──それが星空撮影の醍醐味なのです。
おわりに
α6400はAPS-C機ながら、星空の撮影にも充分応えてくれる頼もしい相棒です。
軽量で取り回しやすく、暗所でのノイズ耐性も申し分ありません。
次は、広角レンズで天の川を撮ってみたい。
そんな次なる旅への動機をくれた、夏の夜空でした。